桜もすっかり満開を迎えました。こんにちは、スタッフのふみさーです。

滋賀のなかでも多くの観光客が訪れ、焼物で全国に知られる信楽。
ここで、このまちならではの「パン工房」が
人気を呼んでいるのをご存知ですか？



信楽町長野の「ＷＩＬＤ　ＫＩＴＣＨＥＮ（ワイルドキッチン）」は
陶器窯の部材などを再利用し、パンを焼く石窯が作られているというお店。
しかも、パンも手作りなら、そのパンを焼く石窯まで
オーナー・堀内さんの手作りという、まさに「ワイルド」なパン屋さんなんです！


場所は、昔ながらの細い小道に陶器の窯元が建ち並ぶ「窯元散策路」の奥。
看板を目印に曲がると、小さな小屋ににょっきり細い煙突が。




パンが並ぶ店、兼、工房は、古い長屋が利用されていて
その横に建つ石窯用のログハウスも、なんと手作り。




パンはすべて身近な果物から起こした天然酵母で作られていて、
小麦やライ麦そのものの香ばしさとともに、ほのかな甘さが香るのが特徴。

しかも石窯で焼いたパンは、外はカリッと、なかはやわらか！



「安心して食べていただきたい」という思いから、小麦粉は主に国内のものを使用。
石臼挽きの北海道産小麦粉や岩手県産南部地粉、ライ麦はドイツ産。
塩も地中海シシリー島産の海塩で、水も浄水を使う徹底ぶり。

店に来ていたお客さんのなかに、「一度食べてからやみつきになった」
という人もいて、遠くからでも足をのばして訪れる人も多いようでした。





さて、この石窯ですが、作るのはもちろん建材集めも大変だったのでは？と
質問をぶつけてみると、「むしろ楽しかった」と堀内さん。
窯に必要な耐火レンガやしっくいは、地元の人に教えてもらいながら
陶器窯の跡などから集めて再利用。

探せば意外と周囲に材料がいっぱいあり、その集め方から窯の仕上げ方まで、
親切に指導してくださる地元の方がたくさんいらっしゃったんだとか。
そんな気持ちが堀内さんの焼くパンをさらにおいしくしてるのかもしれませんね。




パンは丸型が直火焼き、四角いものは蒸し焼きタイプ。


写真のパンは左から小麦とライ麦をブレンドして使ったクルミパン。
1個900円で、ハーフなら450円。
中央のクルミレーズンは1000円（ハーフ500円）、
右のカンパーニュ550円。



こちらは左からレーズンカンパーニュ、
クルミ＆イチジク（600円）、クルミ＆カレンツ（550円）。



この写真のパンはライ麦の蒸し焼きパン550円。


パンは１センチぐらいにスライスして食べるのがおすすめ。
切ったあと、日を置いて食べるときに表面が乾燥しているようなら
霧吹きなどで軽く水を拭いてオーブントースターで焼くといいです。

高温多湿・直射日光を避ければ常温で夏なら3日、
冬なら４～５日保存することができ、
長期保たせたいなら早めにスライスして1枚ずつラップでくるみ
冷凍保存することもできます。




営業は金、土、日、月、祝日の週末中心で、パンは売り切れ次第終了。
イベントなどに出店されている場合は、お店のほうがクローズになるので
遠方から出かける際には営業の確認をおすすめします。

また、日によって焼くパンが異なるので、万一お目当てのパンがあるなら
来店前に一度電話するといいかもしれません。
予約や地方発送もお願いできるので、相談してみてください。




パンはもちろん、オーナーの人柄にもひかれる。そんなお店です。


※情報は200７年４月現在。詳しくは直接お問い合わせください。



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石窯パン工房　ＷＩＬＤ　ＫＩＴＣＨＥＮ（ワイルドキッチン）
★住所　甲賀市信楽町長野768
★電話　0748－82－3642
★営業　11:00～17:00（売り切れの場合終了）
　毎週金曜・土曜・日曜・祝日営業
★地図　　地図はこちら