八幡こんにゃく・乃利松(のりまつ)

しがまにあスタッフ

2007年09月04日 20:00

近江八幡名物の一つ、八幡こんにゃく。
今回は、八幡こんにゃくの老舗の一つ、乃利松食品さんにお伺いしてきました。



乃利松さんは、創業明治24年116年になるそうです。

近江八幡のこんにゃくと言えば、赤いこんにゃく

赤こんにゃくの由来には色々説があるそうです。
織田信長が派手好きなことにより、こんにゃくも赤く染めさせたという説。
近江八幡の大祭、左義長祭りで使われる炎を象徴する無数の赤紙からから来る説。
その大祭で、信長が赤い襦袢で踊ったからと言う説、
など。

赤い色の原料は、三二酸化鉄
昔の建物の柱等に塗られた、ベンガラと同じものだそうです。
殺菌作用があるものの、現在食品添加物としてその使用が許されているのは、
近江八幡のこんにゃくバナナだけなんだそうです。



八幡赤こんにゃく189円
様々なお料理に使われます。



味付赤こんにゃく 367円はこんにゃくを醤油ベースのかつおだしで煮込んだもの。
そのまま頂くことができます。

湯煎等で暖めるのも食べ方の一つ。
ちょっとピリカラの とうがらし入りもあります。



こちらの玉こんにゃく 189円は、筑前煮やおでんなどにお勧めとのこと。

その他、糸こんにゃく等もあり。


ところで乃利松さんは、こんにゃくだけでなく、練り製品も作っておられます。
練り製品は、昭和25年ごろから、作られ始めたそうです。
こんにゃくと練り製品を扱っているお店は、乃利松さん、ただ一軒だけなのだとか。

練り製品は、午前中に売り切れてしまうことが多いそうで、伺ったときには、
店内にある商品はほんとに僅か。



ごぼう天、平天は、それぞれ110円

季節の野菜が練りこまれている、季節の野菜(ごぼう、玉ねぎ、人参)は、それぞれ55円

その他、食感を残して大きめに刻まれたイカが練りこまれているいか丸など。



中でも、今一番人気なのが、こんにゃくかくれん棒
4、5年前に開発された商品で、たらのすり身の中に、
味付け赤こんにゃくが入っているもの。

一見したら、普通のごぼう天かイカ天かと言う風なのですが…。
切ってみると、赤いこんにゃくが入っています。

その頃病気で療養中だったご主人が、ふっと思い浮かんだアイデア商品です。

こんにゃくと練り製品を長年扱っておられるお店でありながら、両方を合体させるものは
今までになかったそうです。

けれど、発想にあわせて試作品を作ってみたものの、切ってみると、こんにゃくがすり身から
外れてしまって納得いくものがなかなかできなかったとのこと。

その頃、テレビの取材があり、このこんにゃくかくれん棒が、放送されたのだそうです。
問い合わせが相次ぎ、商品として売り出すことになったのですが、ご主人が心配していた
こんにゃくがすり身から外れてしまうという苦情も全くないまま、大人気の商品
なっているそうです。



頂いてみると、意外にもこんにゃくのお味とすり身のお味がマッチしてます。

知人に何も知らせずに、「こんにゃくかくれん棒」と名前だけ伝えて食べてもらうと、
「この赤いものは何」と。
まさかこんにゃくとは思わなかったようです

日持ちは3日程
あらかじめ連絡をしておけば、真空パックにしてもらえ、一週間程度はもつそうです。
電子レンジで40秒ほど加熱すれば、美味しくいただけるそうです。
が、時間が経つとこんにゃくの赤い色がすり身に沈着してしまうので、早めに
召し上がってくださいとのことでした。



こんにゃくは、ノンカロリーのダイエット食品である上に、近江八幡のこんにゃくには
貧血に有用な鉄分も含まれている健康食品

一度、召し上がってみてください。






※情報は2007年8月現在。詳しくは直接お問い合わせください。




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乃利松食品・吉井商店
★住所 近江八幡市為心町上21   
★電話 0748-32-2475   
★時間 8:00~19:00
★HP http://www.norimatu.com/
★地図  地図はこちら 


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