近江の恵まれた自然と、人々の手仕事が作り上げる素朴な味。
滋賀にはそんな特産品が数多くありますが、なかでも
湖南の銘菓「こんぜ」で知られる
「栗東あられ本舗」は
炭火の手焼きにこだわり続けるお店。
原材料に使われているのは、県内産の羽二重糯(もち)米。
餅にして伸ばして切ったものを天日に干し、
一つひとつ手作業で丹念に焼き上げています。
お店に入ると、いくつも商品が並び
「まずは食べてみてください」と試食をすすめていただきました。
うるち米を使ったあられが多いなか、ここで使われているのは羽二重の糯米。
口に入れると思った以上にサックリとやわらかく、
歯ざわりがいいのはもちろん、後味が軽いのが印象的。
食べたあと、もったりすることなく旨味だけが舌の上に残る感じ、
といえばいいでしょうか・・・。
年配の方は、昔なつかしい「おばあちゃんの手作りおかきの味」と
言われる方が多いんだとか。
子どもも安心して食べられるように、素材にも気が配られています。
こちらは銘菓「こんぜ」。
第20回全国菓子大博覧会で大臣賞を受賞しています。
1050円~7350円まで、ざまざまな詰め合わせがあり贈答の定番。
包装紙も、藤原時代末期の作、国宝・扇面古写経絵「栗拾い」が
栗東にちなんで使われていて、目にも華やか。
地方発送をお願いすることもできます。
もちろん、お茶請けにぴったりな小袋入りも多種類あり、
1袋388円と手ごろです。
左は「味淋焼」。一つひとつ包丁で切り分けているそうで、
かたちは不ぞろいですが、それがまた手仕事の味。
しょうゆが香ばしく、糯米そのものの味を楽しめる一品です。
右の「香里古里(かりこり)」は、その名の通り
ふるさとの香りを楽しむ昔ながらの味噌焼き。
ふわっとやさしく広がる味噌の風味が若い人には新鮮なようで
もちろん年配の方にもファンが多い味。
こちら左は「汐乃華」。エビ、昆布、青海苔の3種類の
海の幸が味わえます。
昆布を食べてみるとよく分かるのですが、
素材のうまみが絶妙な加減で引き出されているのはさすが。
右の「若あゆ」はカリっとした歯ごたえが信条。
姿も美しく、酒の肴(?)に出してもスマートかも。
素朴な味のなかに職人かたぎのご主人のこだわりが垣間見えて
あれもこれもとつい手に取ってしまいます。
ぜひ、お気に入りの味を探してみてください。
※情報は2007年6月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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炭火手焼 栗東あられ本舗
★住所 栗東市大橋4-4-21
★電話 077―552―0909
★営業 8:00~7:00
★営業日 不定休
★HP
http://www.biwa.ne.jp/~r-arare/
★地図
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