TAKUMIYA(水口)

しがまにあスタッフ

2009年02月24日 20:00

水口といえば、城下町であり、宿場町の趣きをいまも色濃く伝えるまち。

なかでも大きな商家が軒を連ね、旅籠などの雰囲気を残しているのが元町界隈。
その一角で町家の建物を生かしたダイニング・カフェが
いま人気を集めているのをご存知でしょうか?

お店の名は「TAKUMIYA」。



店内にはジャズが静かに流れ、モダンなインテリアの落ち着いた雰囲気。



とはいえ、建物に大きく手を入れるのではなく、建具などもできるだけ生かしつつ
そこに馴染むように無理なくソファやカウンターが配されているから不思議。

なんともいえずリラックスできる空間になっていて、遠方から足を運ぶカフェファンだけでなく
ご近所のお年寄りや主婦グループを含め、10代から上は70、80代までの方が
たびたび訪れるというのもうなずけます。


もちろん、ここが人気店なのは「町家カフェ」だから、というだけではありません。
何といってもおすすめしたいのが松坂豚の「カツレツ」。




オーナーの谷垣吉美さんはカツ中心の惣菜店を15年にもわたって営んできた方。
その谷垣さんがこの町家と水口の街並みにほれ込んでオープンしたのがこのお店なんです。

長年培ってきた経験から「豚本来のうまさ」が味わえると選んだのが松坂豚。
それを衣からソースまで絶妙のバランスで仕上げています。


写真はお昼のメニュー「松坂豚のカツレツランチ」980円。
ぶ厚いいカツレツに小鉢2品、スープとサラダ、ごはんが付いています。



もちろん副菜も一品ずつ丁寧に仕上げた手作り。
どれも手間がかかっているのがよくわかる味です。

もちろんカツのソースもオリジナル。甘みと酸味のバランスのよさが豚の味をひきたてます。



サックサクの衣の下から現れるのは、やわらかくジューシーなお肉。
噛むほどにじんわりと肉のうま味が口のなかに広がります。絶品!


ほかにもメニューが豊富で、ランチは値段が手頃なのも魅力。
「普段使いで気軽に立ち寄ってほしい」という思いがオーナーにあるからなんだとか。


写真は「手ごねハンバーグとエビフライ」1080円。



見てください、このボリューム。エビも大振りです。
でも、女性でもぺろりとたいらげられてしまうから不思議。




「お魚のランチ」や「チキンの岩塩焼きデミグラスソースランチ」は各880円。
「刺身と焼き魚の和ランチ」は1380円、「特大えび天丼のセット」は1080円と
セットがバラエティー豊かなのもうれしく、
ランチタイムでもアラカルトでお造りや唐揚げを注文できるのがうれしいところ。




もちろん夜にはゆっくりお酒も楽しめ、お酒によくあう日替わりメニューも。
落ち着いた雰囲気なので女性同士でじっくり杯を交わせるのもいいですよね。

またここではオランダで始まったという
「ボブ運動(ハンドルキーパー運動)」にも賛同していて
グループで来店した際、「ボブ(お酒を飲まない運転役)」にはドリンクを無料サービスしてくれます。




すぐご近所にある老舗蔵元のお醤油も売られていました。

長い時を刻んできた古民家に不思議と馴染む、カフェテーブル。
オーナーは「ほとんど手を入れてないんですよ」と笑いますが
よく見ればところどころにアンティークも配されていて、センスの良さがうかがえます。
町家に住むならこんな雰囲気にしたいな~なんて思ったり。




座敷もそのままに残されているので、集まりの席にもぴったり。
うかがったこの日も、趣味の集まりなのか20人ぐらいの女性グループが
わいわいと昼食会を楽しんでらっしゃいました。

貸しきれば50人ぐらいのパーティーも引き受けてくださるそうです。





宿場町に新たな息吹を吹き込んだ町家ダイニング。

「周囲の方々にも恵まれ、このまちの良さをもっと知っていただきたいと思うようになりました。
 いまは人通りが少なくなった宿場町に活気を取り戻すきっかけづくりができれば」と谷垣さん。

店の向かいにある町家では、まもなく1日1組限定の宿をオープン予定。
谷垣さん流のもてなしに、期待がふくらみます。



※情報は2009年2月現在。詳しくは直接お問い合わせください。






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DINNING CAFE TAKUMIYA 元町・旅籠町店
★住所  甲賀市水口町本町4-16
★電話  0748-62-1648
★営業  11:30~14:00 18:00~25:00
★定休  月曜
★地図  地図はこちら


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