2008年01月15日
宗知庵 <植田>
全国各地に郷土料理は数あれど、珍味中の珍味として
名高いのが滋賀の「ふな寿司」。
独特のにおいを敬遠する人もあるようですが
口に入れたときの香りと旨味は他では味わえるものではありません!
そこで生まれも育ちも血統書付(?)の滋賀作・ふみさーが
郷土の味の名店を取材してきました。

ひこにゃん人気さめやらぬ彦根の堀端・夢京橋キャッスルロード。
堀にかかる京橋のすぐそばにある「宋知庵(そうちあん)」は
湖魚料理や漬物で有名な「植田」の夢京橋店。


創業は昭和16年ですが、それ以前からも
ふな寿司作りで知られてきた彦根の老舗です。



ここのふな寿司で主に使われているのは「ニゴロブナ」。
昨今なかなか手に入らなくなった琵琶湖の固有種で
そのふな寿司ともなると数に限りがあり、お値段もかなりのもの。。。


ただし、ほかのフナに比べて骨がやわらかく、漬け込みから
1年足らずで食べられるようになるんだとか。
同店で使われる材料は「フナ」「塩」「ごはん」のたった3つだけ。
酵母も使わず、自然のままに発酵させるのがうまさの秘訣。
冬に捕れた子持ちのフナを洗って塩漬けにし、
梅雨時にごはんを漬け込み、ひと夏越すのが古来変わらない作り方。
ふな寿司といえば2~3年漬け込む場合も多いなか、
1年で漬けるここのニゴロフナ寿司は
期間が短いだけに雑菌の繁殖も抑えられ、驚くほど臭みがありません。
発送もオーダーでき、風味が落ちないよう真空パックにはせず
冷凍ではなく、クール便で届けてくれます(詳しくはHPへ)。
ニゴロにはちょっと手が出ないワ…という人におすすめなのが
養殖のフナを使ったもの。
従来の養殖ものは「どろ臭さがある」というイメージが強かったのですが
品種改良の末に生み出された「ひらぶな」はそれを刷新する味わい。


1尾3500円前後ですが、スライスした「おためし」もあり
ふな寿司は初挑戦!という人にもぴったりな950円。


お茶漬けにのせてサラサラッといただくのなんて、う~ん、たまりませんね!
最近ではワインと一緒に楽しむ人も多いそうで、
いわれてみれば、ふな寿司の味ってちょっとナチュラルチーズっぽいかも?
また、冬ならではの彦根の味といえば「紅丸かぶら漬」。


彦根近在で栽培された真紅のかぶら。それを「はさ干し」と呼ばれる方法で
干す姿は彦根松原湖岸の冬の風物詩です(右写真は“はさ干し”のようす)。

塩ではなく「ぬか漬」にしたかぶらは、口に入れると
独特のぬかの風味がふわっと広がり、かなり癖になる味。
写真の分量で540円。


また、ピンクの日野菜もぬか漬に。こちらの分量で510円でした。
そのほかさまざまな漬物がそろっています。


もちろん佃煮類も豊富。ごりは1パック600円。
あっつあつのごはんに乗せて食べたいっ!!


いさざ(600円)、えび(500円)、しじみ(500円)などなど。


小あゆ、しじみ、えびのセットは600円。
ほんのひとくちずつ、好きな味を楽しめる小袋も親切ですよね。
こちらは一つ200円。


店内は町家風でまとめられ、お茶の教室にもなっているんだとか。
店主の息子さんが焼かれた器類も並んでいました。
お店の方に、本店はもっと品揃えが多いよ、と伺い
その足で四番町スクエアへも行ってみることに。


本店の「植田」さんは、歩いて1分とかからない距離。
四番町スクエアの広場に面してお店はありました。
表のガチャコンポンプ(汲み上げポンプ)が目印。



のれんをくぐると、ふわっといい香り。
ふな寿司や佃煮、漬物はもちろん、味噌の量り売りもありました。


地元の人々には昔懐かしく、観光の方には珍しい郷土の味として
湖国の食文化を伝え続けているお店です。


※情報は2008年1月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
*************************************
夢京橋 宗知庵 <植田>
★住所 彦根市本町1丁目1-30
★電話 0749-23-3047
★営業 10:00~18:00
★定休 火曜
★HP http://www.so-chian.shop-site.jp/index.htm
★地図 地図はこちら
四番町スクエア 植田★住所 彦根市本町1丁目8-33
★電話 0748-22-3135
名高いのが滋賀の「ふな寿司」。
独特のにおいを敬遠する人もあるようですが
口に入れたときの香りと旨味は他では味わえるものではありません!
そこで生まれも育ちも血統書付(?)の滋賀作・ふみさーが
郷土の味の名店を取材してきました。

ひこにゃん人気さめやらぬ彦根の堀端・夢京橋キャッスルロード。
堀にかかる京橋のすぐそばにある「宋知庵(そうちあん)」は
湖魚料理や漬物で有名な「植田」の夢京橋店。


創業は昭和16年ですが、それ以前からも
ふな寿司作りで知られてきた彦根の老舗です。



ここのふな寿司で主に使われているのは「ニゴロブナ」。
昨今なかなか手に入らなくなった琵琶湖の固有種で
そのふな寿司ともなると数に限りがあり、お値段もかなりのもの。。。


ただし、ほかのフナに比べて骨がやわらかく、漬け込みから
1年足らずで食べられるようになるんだとか。
同店で使われる材料は「フナ」「塩」「ごはん」のたった3つだけ。
酵母も使わず、自然のままに発酵させるのがうまさの秘訣。
冬に捕れた子持ちのフナを洗って塩漬けにし、
梅雨時にごはんを漬け込み、ひと夏越すのが古来変わらない作り方。
ふな寿司といえば2~3年漬け込む場合も多いなか、
1年で漬けるここのニゴロフナ寿司は
期間が短いだけに雑菌の繁殖も抑えられ、驚くほど臭みがありません。
発送もオーダーでき、風味が落ちないよう真空パックにはせず
冷凍ではなく、クール便で届けてくれます(詳しくはHPへ)。
ニゴロにはちょっと手が出ないワ…という人におすすめなのが
養殖のフナを使ったもの。
従来の養殖ものは「どろ臭さがある」というイメージが強かったのですが
品種改良の末に生み出された「ひらぶな」はそれを刷新する味わい。


1尾3500円前後ですが、スライスした「おためし」もあり
ふな寿司は初挑戦!という人にもぴったりな950円。


お茶漬けにのせてサラサラッといただくのなんて、う~ん、たまりませんね!
最近ではワインと一緒に楽しむ人も多いそうで、
いわれてみれば、ふな寿司の味ってちょっとナチュラルチーズっぽいかも?
また、冬ならではの彦根の味といえば「紅丸かぶら漬」。


彦根近在で栽培された真紅のかぶら。それを「はさ干し」と呼ばれる方法で
干す姿は彦根松原湖岸の冬の風物詩です(右写真は“はさ干し”のようす)。

塩ではなく「ぬか漬」にしたかぶらは、口に入れると
独特のぬかの風味がふわっと広がり、かなり癖になる味。
写真の分量で540円。


また、ピンクの日野菜もぬか漬に。こちらの分量で510円でした。
そのほかさまざまな漬物がそろっています。


もちろん佃煮類も豊富。ごりは1パック600円。
あっつあつのごはんに乗せて食べたいっ!!



いさざ(600円)、えび(500円)、しじみ(500円)などなど。


小あゆ、しじみ、えびのセットは600円。
ほんのひとくちずつ、好きな味を楽しめる小袋も親切ですよね。
こちらは一つ200円。


店内は町家風でまとめられ、お茶の教室にもなっているんだとか。
店主の息子さんが焼かれた器類も並んでいました。
お店の方に、本店はもっと品揃えが多いよ、と伺い
その足で四番町スクエアへも行ってみることに。


本店の「植田」さんは、歩いて1分とかからない距離。
四番町スクエアの広場に面してお店はありました。
表のガチャコンポンプ(汲み上げポンプ)が目印。



のれんをくぐると、ふわっといい香り。
ふな寿司や佃煮、漬物はもちろん、味噌の量り売りもありました。


地元の人々には昔懐かしく、観光の方には珍しい郷土の味として
湖国の食文化を伝え続けているお店です。


※情報は2008年1月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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夢京橋 宗知庵 <植田>
★住所 彦根市本町1丁目1-30
★電話 0749-23-3047
★営業 10:00~18:00
★定休 火曜
★HP http://www.so-chian.shop-site.jp/index.htm
★地図 地図はこちら
四番町スクエア 植田★住所 彦根市本町1丁目8-33
★電話 0748-22-3135
Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│彦根